2012-05-31

International Harvester / Sov Gott Rose-Marie (1969)

International Harvester / Sov Gott Rose-Marie (1969)

1969年作のスウェーデン・サイケ。自然回帰〜アシッド〜フリーフォームなスタイルは、奇しくも同じ年に出たAmon Düül のファーストと不思議なほどよく似ていて、当時のカウンター・カルチャーを反映した、類型的サウンドと言えなくもない。ただ、北欧神話的な雰囲気もあって、そこはDüülの破壊的唯物指向とちょっと違う。

2012-05-29

Three Trapped Tigers / Numbers 1-13 (2012)

Three Trapped Tigers / Numbers 1-13 (2012)

インスト・マスロック・トリオのアルバムとしては2作目で、ep1,ep2,ep3 をまとめたお得盤。所謂マスロック的な転調や展開は少なめで、前作よりプログレ臭さが薄れてシンプルな印象。曲によってイメージは違うけど、基本は豪快な力業で聴かせる。

2012-05-27

Sven Kacirek / Scarlet Pitch Dreams (2012)

Sven Kacirek / Scarlet Pitch Dreams (2012)

ドイツのヴィヴラフォン / パーカッション奏者のソロ3作目。前作のKenya Ssseions から引き続きアフリカン・パーカッションやフィールド音源を使いつつ、こちらはシリアス・ミュージックやジャズ寄りの作り。ポリリズミックなライヒと言うか、Burnt Friedmanの一連の作品にも似た、マージナルな面白さがある。

2012-05-26

Jel / Greenball 3.5 (2012)

Jel / Greenball 3.5 (2012)

シンプルだけど、一音一音に力のあるザラついたドラムが際立つブレイクビーツ。スモーキー&ダビーでラウド。Jel ことJeffrey Loganは確か結構昔から活動している人。ポスターとダウンロード・コードのおまけは嬉しいけど、曲の時間が短すぎるのが残念。

2012-05-25

Hayvanlar Alemi / Guarana Superpower (2011)

Hayvanlar Alemi / Guarana Superpower (2011)

トルコの辺境サイケ。と言っても、ぐるっと一回り聴いてきた耳にはそれほどエキゾチックさが耳に付く訳でもなく、素直に足回りのファンキーなサイケに聞こえる。スコーンと突き抜けたEmbryoという感じ。現役バンドなのが頼もしい。

2012-05-21

Nadja / Excision (2012)

Nadja / Excision (2012)

Sunn O))) なんかにも通じる暗黒さながら、アンビエントと言えなくもない曲もあるドゥーム・ドローン。過去のスプリット音源などを集めたコンパイルで、お腹いっぱいの2CD。こういうのは、ラリーズと一緒で爆音で聴かないと面白さ半減。

2012-05-20

The Unity Sextet / ST (2011)

The Unity Sextet / ST (2011)

今時仕様のスタイリッシュなジャズ。ディテールのエレクトロな味付けやQuantic的な雑食性、Groove Collectiveなどのファンクなボトム、ブレイク・ビーツっぽいグルーヴをチラチラ出しながら、ジャズ・マナーで通すところが良い。

2012-05-18

Windy & Carl / We Will Always Be (2012)

Windy & Carl / We Will Always Be (2012)

アナログチックなループを丁寧に重ね合わせたギター・アンビエント・ドローン。アコギのレイヤーにちょっぴりウィスパー・フィメイル・ヴォイスを乗せた曲もあるが、フィードバック / ループのドローンがメイン。ジャケットのように陽性の音響がキラキラと輝いて美しい。

2012-05-14

Blueprint / Chamber Music (2004)

Blueprint / Chamber Music (2004)

ジャケットのインパクトで買った インストゥルメンタル・オルタナヒップホップ。思ったより黒さが無くて、ビートも薄め。このジャンルとしてはこの時点で既に行くとこまで行っちゃった感満載の、まさにChamber Musicなヒップホップ。

2012-05-13

Tape Loop Orchestra / The Word On My Lips Is Your Name (2012)

Tape Loop Orchestra / The Word On My Lips Is Your Name (2012)

ユニット名の通り、テープ・ループを多用したアンビエント・ドローン。ロング・ディレイの反復が段々と減衰し、音が美しく潰れて行く様が気持ちいい。Fripp&Eno の Evening Star、特にその中でも Evensong が好きなフェチには堪らない。全体としては Wlilliam Basinski なんかに非常に近い深海系。45分×2の2CD。

2012-05-10

Zammuto / ST (2012)

Zammuto / ST (2012)

カットアップやコラージュを模したような手法は一見アブストラクトなんだけど、出てくる音はサイケでコズミックな玉手箱のようなポップ・ワールド。ストレンジなエレクトロニクスやヴォコーダー・ヴォイスも楽しい。

2012-05-08

Lotus Plaza / Spooky Action at a Distance (2012)

Lotus Plaza / Spooky Action at a Distance (2012)

Deerhunterのギタリストのソロ2作目。キラキラ感たっぷりのミニマルなギター、拙いボーカルと頼りないドラムが良い味出してて、なかなか快楽度数の高いサイケデリック・ドリーム・ポップ。

2012-05-06

Elephant & Castle / Transitions (2012)

Elephant & Castle / Transitions (2012)

Calm, Kruder & Dorfmeister辺りの雰囲気のチルアウトなアンビエント・ダウンビーツ。ジャズやエレクトロニカ、民族音楽などの要素を、巧みなプロダクションのフローティング感でくるんだ感じ。夜、デカい音で流すと気持ちいい。


2012-05-05

Mad Scene / Blip (2012)

Mad Scene / Blip (2012)

NZのThe CLEANというバンドのメンバーのサイドプロジェクトで、約16年振りの作品とのこと。VU, TV Personalities, Spacemen 3, Wooden Shjips 辺りが思い浮かぶガレージサイケだが、もっとポップでスイートで、年季が入っているせいか、肩の力が抜けていて良い。

2012-05-03

Rocket Juice & The Moon / ST (2012)

Rocket Juice & The Moon / ST (2012)

Tony Allen (ex. Fela Kuti) が Blurや RHCPのメンバーと組んだ新バンド。ゲストも多彩な異種混合戦。単にアフロ・ファンクに収まらないビートや脱力エレクトロニクスが生む妙に和んだ雰囲気がすごく面白いんだけど、一曲一曲が短いのが残念。

2012-05-01

Blockhead / Interludes After Midnight (2012)

Blockhead / Interludes After Midnight (2012)

まだあったのねNinja Tune。エスノ・ブレイクビーツなのは相変わらずレーベル・カラー通りだが、これはカットアップやエディットを駆使してガンガン行くマッシヴなタイプじゃなくて、ある意味ジャジー&リラクシンでインドア仕様。