2012-07-31

Pärson Sound / ST (1968)

Pärson Sound / ST (1968)

北欧のAmon Düül と呼ばれているらしい International Harvester の前身バンドの再発2CD。このアルバムは本家の 1stとDisasterの関係と同じく、67〜68年という初期のセッションやライブ音源のコンパイル。Terry Rileyに影響を受けたというドローン、サイケ、ジャズなどが渾然一体となったフリークアウトなサウンドは、本家はもちろん、同時期のVUやラリーズにも通底する傑作。
世界中で面白いことが起きていたんだな〜、この時代。

2012-07-30

Ekoplekz / Dromilly Vale (2012)

Ekoplekz / Dromilly Vale (2012)

クラブ寄りの作品も出してる人だけど、今作は凶悪系電子音響ダブ。ノンビートでノイズ&エレクトロニクス飛びまくりの轟音圧サイケデリック。

2012-07-29

Beak> / Beak>> (2012)

Beak> / Beak>> (2012)

Portisheadのメンバーの別ユニット2作目。Can 〜 Neuの影響の強いハンマービートに、DAFっぽいストレートなエレクトロニクスと轟音系ファズ・ギターが乗っかるという、ある意味良いとこ取りなサウンド。でもそんなにビートで押すわけじゃなく作り込んもいなくて、どこか気怠く突き放した感じが良い。

2012-07-26

V.A. (Sonic Boom) / Spacelines Sonic Sounds For Subterraneans (2004)

V.A. (Sonic Boom) / Spacelines Sonic Sounds For Subterraneans (2004)

DJ Selection by Sonic Boom。と言っても選曲しているだけで所謂DJモノではないが、本人が影響を受けたというオール・ジャンルの音楽がコンパイルされている。
へ〜、こんなのも好きなんだ、という驚きもあるが、不思議と全体的な流れも良くまとまっていて、面白い。

2012-07-25

Duane Pitre / Feel Free (2012)

Duane Pitre / Feel Free (2012)

前作の Origine ではギターをタンブーラっぽく使ったラーガ・ミニマルだったが、今作は各種のアコースティック楽器による正調アンビエント・ミニマル・ドローン。
シンプルだけど端正な音使いで、室内楽の調律の様にも聞こえる。

2012-07-24

Luther Dickinson / Hambone's Meditations (2012)

Luther Dickinson / Hambone's Meditations (2012)

初期の Ry Cooderを思わせる、サウス・アメリカン・ルーツなギター・アルバム。アコギとスライド・ギターをメインにしたブルースやゴスペルなんだけど、どこかパームワイン・ミュージックにも似たほんわか具合がおサイケな脱力系アルバム。

2012-07-23

Peaking Lights / Lucifer (2012)

Peaking Lights / Lucifer (2012)

前作に続いて相変わらずダブ・サイケポップなデュオの最新作。C の Zuckerzeitを思わせるジャケットの今作は、よりドリーミーでケミカルな楽園指向を感じさせる作り。

2012-07-16

Keiji Haino, Stephen O’Malley, Oren Ambarchi / Nazoranai (2012)

Keiji Haino, Stephen O’Malley, Oren Ambarchi / Nazoranai (2012)

タイトルのネーミングがなんとなく居心地が悪いこのシリーズ(?)、Imikuzushiに続いて今度はJim O'Rourkeの代わりにStephen O’Malleyが加わったトリオの、2011年11月パリでのライブ。前半はSUNN O)))っぽさもあるけど、やはり灰野オーラに隅々まで覆われた音響。ずっしり重いロックなボトムに、ロング・トーンを弾きまくるこのスタイルは最強。

2012-07-14

Biosphere / Dropsonde (2012)

Biosphere / Dropsonde (2012)

ノルウェーのソロ・ユニットが2006年にLPでリリースしていたもののCD再発。有機物のスープのような濃厚さを感じさせるビート / ノンビート併用型ミニマル・アンビエント。ジャズっぽいビートをJon Hassell的な重層構造にリビルドした曲が特に良い。

2012-07-08

Can / The Lost Tapes (2012)

Can / The Lost Tapes (2012) : 3CD

これは凄いとしか言いようが無い。事前の、EFSシリーズの習作とかが多い寄せ集め感が強い内容では?という予想は杞憂で、Monster Movie からSoon Over〜あたりの時期のプロトタイプや、完成度の高い未発表曲、ライブ音源がぎっしり詰まっている。バンドの性格から言って、今度見つかった30時間分よりもっと沢山、セッションやリハーサル音源が眠っているに違いない。

2012-07-04

Nuel / Trance Mutation (2011)

Nuel / Trance Mutation (2011)

イタリアのアンビエント・テクノ系の人のソロ。中近東辺りのパーカッションを主体に、サロッドやギターがストイックなメロディーを奏でる、アンビエント・エキゾチカ。Michael Brook に非常に近い。

2012-07-02

Pg.Lost / Key (2012)

Pg.Lost / Key (2012)

スウェーデン出身の轟音系インスト・ポストロック・バンドの 3rd。北欧系の特徴か?やけにメロディアスでドラマティックに静と動の間を行き来する。演ってる方は気持ち良さそうだけど、聴く方は時と気分を選びそう。ここ、ここをもっと続けてよ、という瞬間&流れは結構ある。

2012-07-01

Maga Bo / Quilombo do Futuro (2012)

Maga Bo / Quilombo do Futuro (2012)

多数のMCをゲストに迎えた、リオ在住Maga Boの最新作。アフロ・ブラジルなスタイルのパーカッションをベースに、クンビアやダンスホールなんかも取り込んだモダン・ブラジリアン・ベースミュージック。ブラジルはやっぱり面白い。