2012-11-28
2012-11-25
Naomi Punk / The Feeling (2012)
独特のタイム感覚のリフと、デチューン気味のギター・トーンがなんか新しくてクセになる、ある意味ポップでミニマルなローファイ・パンク。アメリカの男女3人組のこれがデビュー作らしいけど、さて次作はどう出るか、楽しみなバンド。
2012-11-24
Jah Wobble & Keith Levene / Yin & Yang (2012)
P.I.L以来のコラボ。思ったよりは随分とリラックスした印象だけど、Keith Leveneのささくれたギターの感触はJah Wobbleのソロ他の諸作とは全く違ったテイストを生んでいてスリリング。ドラムも良い。
Keith Leveneって最近、目立った活動はしてないのはなんでだろう。昔のソロはかなり格好良かったのに。Metal Box in Dubもリリースして欲しいけど、無理だろーなー。
Keith Leveneって最近、目立った活動はしてないのはなんでだろう。昔のソロはかなり格好良かったのに。Metal Box in Dubもリリースして欲しいけど、無理だろーなー。
2012-11-20
Mi Ami / Decade (2012)
ユニットの片割れ、Ital のソロと同じ系統のバレアリックな変態系プログレ・ハウス。元々パンクバンドだったからか、ガレージっぽい歪みや音の鳴りを引きずっていて、プラスチックな狂躁にワイルドさがブーストされて良い感じ。
2012-11-17
Ozric Tentacles / Paper Monkeys (2011)
どのアルバムを聴いても殆ど金太郎飴状態のホークウィンド進化型のスペース・ロック、Ozric Tentacles最新作。まあ相変わらずのサウンドなんだけど、これまで以上にTechno化というか、Eat Static化しているのがポイントと言えばポイント。
2012-11-15
Lymbyc Systym / Symbolyst (2012)
アリゾナの兄弟デュオの3作目。ポストロックという枠組みだけど、実際聴いてみれば結構ラウンジ寄りで、ゆったりドリーミー。でもビートのエッジが立っているので、そのうちダイナミックなノリに聴こえてくるから不思議。Natural Calamity系、というのは言い過ぎかな。ジャケットからの連想では、増殖する粘菌の観察、って感じ。
2012-11-12
Brian Eno / Lux (2012)
メジャーリリースではDrop以来の(?)アンビエント・アルバム。でもEnoと言えばやっぱりアンビエントだし、enowebのみの直販リリースが結構あったのでそれほど久しぶりという感じはしない。それにミュージックジェネレーターのScape、Bloom、Tropeでよく遊ばせてもらっていると、このアルバムの有り難味があまり感じられない、というのが正直なところ。特にScapeは出たばかりだし凄く面白い。
2012-11-11
Nadja / Dagdrøm (2012)
毎度轟音ヘヴィー・ドローンなNadjaのニューアルバムだけど、初のドラムが入ってなんだかロックっぽくて良い感じ。轟音ウォール・オブ・サウンドだけじゃないダイナミズムがあって、この路線でもっと聞きたくなる。
2012-11-10
Horseback / Impale Golden Horn (2007)
Jenks Millerによるソロデビュー作。この作品はギター・ドローンを中心にして時々ピアノやドラムが絡む、比較的穏やかなアンビエントだけど、現在はブラックメタル化してるらしい。確かにここでもノイジーなギターがそこかしこに顔を出すのでその萌芽はあるけど、あくまでケミカルなサイケデリック風味の天上系。
2012-11-07
Ekoplekz / Intrusive Incidentalz vol.2 (2012)
ブリストルのポストダブステップ派・Ekoplekzのシリーズ2作目。今回は白黒時代のテレビやB級SF映画のサントラがモチーフ。アナログ電子音響ダブと言うか、既にノイズ2歩手前まで行っちゃってるミュータント・ノイズ・ダブという感じ。音がぶっとくて強力。
2012-11-06
David Darling & The Wulu Bunun / Mudanin Kata (2004)
ECMなどから作品を出しているチェリストが台湾の少数民族・ブヌン族を訪れて、彼らの伝統音楽である合唱に合わせて弾いたソロ作品。なんと言ってもブヌン族の合唱が素晴らしい。ピグミーのコーラスそっくりのスタイルがあるかと思えばチベット仏教の声明、ブルガリアン・ヴォイス的なハーモニーもある。決して出しゃばらないチェロも程良く、フィールド音も含めた、シンプルでありながら重層的なアンビエンス。
2012-11-05
Yakuza / Beyul (2012)
シカゴのエクスペリメンタル・メタルバンドの新作。基本的にリフ命のドゥームなんだけど、所謂メタルっぽい要素が希薄なタイプなので案外抵抗なく聴けるし、ジャズやエスノ、フリーな展開もあったりして結構面白い。しかし、アルバム・タイトルが秘教的な割にはバンド名がなんとも身も蓋もなくて、笑える。
2012-11-04
Black Moth Super Rainbow / Cobra Juicy (2012)
チープ&ローファイなエレクトロニカと、ヴォコーダー・ヴォイスの組み合わせが良い味出してるUSサイケポップバンドの新作。時にザラついた感触もあって捻くれてるけど、ソングライティングが良くて、すっとぼけた感じがなんともポップで楽しい。
2012-11-03
Oren Ambarchi & Robin Fox / Connected (2012)
オーストラリアのダンス・カンパニーのための作品。ジャケットで見る限りスタティックな内容らしく、ドローンや雅楽的なものなど、抑制された曲調のものが並ぶ。Oren Ambarchiのギターも抑え気味ながら巧みな構成力を発揮して、Robin Foxのグリッチや鋭いエッジのエレクトロニクスとの相性は良い。多才な人なんだな〜。
2012-11-02
Grischa Lichtenberger / And. IV (2012)
様々な素材が圧縮・変調・増幅され、巧みにカットアップされたポスト・インダストリアルな音響と、フロア向きでは決してない、強靱な剛性を持った揺らぎがダイナミックなビート。過剰な物も足りない物も何一つない、完璧な1枚。
2012-11-01
Emeralds / Just To Feel Anything (2012)
2年振りの新作はますますジャーマン・エレクトロニクス化していて、Wolfgang Riechmann の Wunderbar に Manuel Göttsching と Michael Rotherがゲストでギターを弾いたらこんな感じなんじゃないかという世界。さすがにそれだけじゃなくて今日的なTechno/Minimalな展開もあるけど、Mark McGuire のソロ以上にリスペクト度高し。