2012-02-29

Ital Tek / Gonga : 12inch (2011)

Ital Tek / Gonga : 12inch (2011)

パーカッション乱れ打ちの、dubstepとdrum'n'bassのハイブリッドのようなエレクトロ・トラック。元気があっていいなあ。μ-ZIQのリミックス入り。

2012-02-28

Growing / Lateral (2008)

Growing / Lateral (2008)


ブルックリンの音響デュオのEP。旋回する柔らかなギターノイズが重層的に聴き手を包み込む。手触りはFennesz的なアンビエントだが、ノイジーに切り込んで来るダイナミックな一面もあって、聴き応えがある。

2012-02-27

Burnt Friedman / Bokoboko (2012)

Burnt Friedman / Bokoboko (2012)

5枚目のソロ。Jakiとの一連のコラボを更にダイナミックにしたような、複雑なリズムが面白い。アルバム・タイトルも曲名も日本語だけど、サロード、スチール・ドラム他の民族楽器が多く使われていて、ダブやジャズ的でもあり、マージナルな雰囲気。サイケデリックでもある。

2012-02-26

Porter Ricks / Biokinetics (1996)

Porter Ricks / Biokinetics (1996)

BC傘下のChain Reaction第一弾のリイシュー。「ディファレンス・エンジン」やS・ウェスターフェルドの作品のような、スチーム・パンク的世界で蠢くオーガニック・マシンの作動音を思わせる、丁寧に作り込まれたミニマルなダブ・テクノ。16年も前の作品とは思えない秀作。

2012-02-25

Gkfoes Vjgoaf / The Joy of Awakening (2011)

Gkfoes Vjgoaf / The Joy of Awakening (2011)

なんとなくヨセミテっぽいイメージの自然音に、Auroraを彷彿とさせるアコギ主体のdown to earthな曲と、シャーマニックな乾いたドローンが織り込まれたサイケデリック・アンビエント。暖かくなったら野外で聴きたい。

2012-02-22

Porcelain Raft / Strange Weekend (2012)

Porcelain Raft / Strange Weekend (2012)

中性的なヴォイスとギター、エレクトロニクス、リズムボックスがリバーブに霞む、完成度の高いドリーム・ポップ。陰影のある構成で、メロディーは耽美的と言うよりはどこか懐かしい。あまり進んで買うジャンルじゃないけど、これはかなり良いなあ。

2012-02-21

David Behrman / Leapday Night (1991)

David Behrman / Leapday Night (1991)

Gordon MummaやPeter Gordon、Robert Ashleyも在籍した、ある意味ポップな電子実験音楽レーベルのLovely Musicから出たコンピレーションの再発。87年のオリジナルLPより2曲多い。小杉武久のViolinやBen NeillのJon HassellっぽいTrumpetをも素材にした、トロトロの電子曼荼羅。

2012-02-20

Cloud Nothings / Attack on Memory (2012)

Cloud Nothings / Attack on Memory (2012)

Steve Albiniプロデュース故なのか、一聴するとザラついた手触りのストイックな印象で、これまでのガレージ・ポップなスタイルとはちょっと違う。しかしソング・ライティングの巧さと、飾りっ気の無いストレートな手法は変わらず瑞々しい。

2012-02-19

Wooden Shjips / Remixes 12" (2012)

Wooden Shjips / Remixes 12" (2012)

目玉はやはりSonic Boomによるリミックスでしょう。テープの逆回転を模したようなフィードバック・ミニマルが秀逸。Andy Weathrallのは、まさかのシンセ・ウェイヴな感覚の音響。

2012-02-16

Micronaut / Friedfisch (2011)

Micronaut / Friedfisch (2011)

アコースティックとエレクトロニクスを巧みに使い分け、どこかエキゾな雰囲気の空間処理を纏ったジャズ/ポップ/エレクトロニカ。肩肘張らないで、ラウンジ的に聴ける。

2012-02-14

Patten / Glaqjo Xaacsso (2011)

Patten / Glaqjo Xaacsso (2011)

チルウェイヴの流れにも引っかかる、ストレンジなエレクトロ・ポップ。ビートがかなりアブストラクトだしエッジの効いたシンセがブリブリ鳴り響くが、ダブステップやグリッチを通過してきた出自を考えると、これでも十分ポップな音響に思えるから不思議。

2012-02-13

Megaphonic Thrift / Decay Decoy (2012)

Megaphonic Thrift / Decay Decoy (2012)

ノルウェーのオルタナ系バンドの 1st。突き刺さるようなギターと力強くスピーディな展開が若々しい。Sonic Youthなどの影響に加えてシューゲイズな要素もあるが、北欧だからってわけじゃないけど、どこかクリアでキラキラした印象が残る。

2012-02-12

Nada Surf / The Stars are Indifferent to Astronomy (2012)

Nada Surf  / The Stars are Indifferent to Astronomy (2012)

US indie Popの優等生の通算7枚目。曲良し、ノリ良しでボーカルもクセが無く、耳障りの良いサウンド・プロダクション。ソツのない作りで人気があるのも頷ける。

2012-02-10

Pontiak / Echo Ono (2012)

Pontiak / Echo Ono (2012)

今時のポスト・ロックな轟音ギター・トリオ・・・と思いきや、割合ストレートな音で何曲かはレイドバックな雰囲気。バージニア州の農場にあるスタジオでビンテージな機材を揃えて録音されていて、アルバム全体としては見事なまでに60年代末頃の一連のアメリカン・サイケ/ハードロックのテイスト。

2012-02-09

Papir / Stundum (2011)

Papir / Stundum (2011)

コペンハーゲンのインプロ・サイケデリック・トリオの 1st。フリーフォームながら基本的にストイックで透明感があり、かと思えば油断すると轟音の彼方にぶっ飛ばされる。陽性のサイケ感とダイナミックさが爽快。

2012-02-08

Marcus Fischer / Collected Dust (2012)

Marcus Fischer / Collected Dust (2012)

アコースティック機材や自作楽器、フィールド録音を使った穏やかなアンビエント・ドローン。リニアな音響が緩やかに上昇・下降を繰り返し、時折ぽろりぽろりとギターのつま弾きがインサートされる。同様のスタイルの作品が多い昨今、中でも優れた一品じゃなかろうか。

2012-02-07

2562 / Fever (2011)

2562 / Fever (2011)

ブリブリ・ゴリゴリのデトロイト・テクノ寄りダブステップ。上モノがベタなメロディーのファンキー仕様なブレイクビーツや音響重視のハードな曲など、バラエティに富んだ構成だがボトムは徹底的に重く、リズムも複雑で聴き応えたっぷり。

2012-02-06

No UFO's / Soft Coast (2011)

No UFO's / Soft Coast (2011)

アンビエントなエレクトロ・ポップ。アナログシンセとシンプルなシークエンスに、時折リズムボックス、ギターがアクセントを加える。NEU2とかHarmoniaやSkyレーベル辺りの音に非常に近い。もっと聴いていたいのに、30分しかないのが残念。

2012-02-05

Can / Tago Mago (40th Anniversary Edition) 2011

Can / Tago Mago (40th Anniversary Edition) 2011


リマスターと72年のライブ音源をカップリングした40周年記念2枚組バージョン。リマスター具合は過去のMute盤との違いがよく分からない。ライブ音源(1972-06-24 Koln)はブートで出ていたものと同じだけど音質が良く、ダモ在籍時のライブ音源がオフィシャルで出たこと自体がめでたい。特に30分に及ぶ Spoon〜Bring Me Coffee or Teaが凄まじい。
ジャケットは確かUAの初版時のもの。今年はBOX SETやリマスターががいくつも出るらしいが、こりゃ期待できるな。

2012-02-04

Sic Alps / A Long Way Around to a Shortcut (2008)

Sic Alps / A Long Way Around to a Shortcut (2008)

12inchや7ichでリリースされたものをまとめたコンピレーション。轟音ギターをベースに、フォーク・テイスト、ドローン、ガレージなど、様々なスタイルが渾然一体となった短めの曲が26曲並ぶ。このカラフルさも良いんだけど、ライブでどう化けるのか見てみたい。

2012-02-03

Boats / Do The Boats Dream Of Electric Fritz Pfleumer? (2011)

Boats / Do The Boats Dream Of Electric Fritz Pfleumer? (2011)

アナログ・ディレイ、テープ・ループを多用した、「横になってから寝入るまでの時間のサウンドトラック」がテーマのアンビエント・ドローン。様々な音が粗めのテクスチャの上を浮かんでは消えて行く。細部が面白くてつい聴き込んでしまうので入眠用には向かなかったけど、素晴らしい。

2012-02-02

Yellow Swans / Going Places (2010)

Yellow Swans / Going Places (2010)

US轟音ノイズ・デュオのラストアルバム。これまで未聴だったバンド。今作に限って言えばフィードバック・ノイズ・ドローンでありながら、幾重にも重ねられたレイヤーが繊細なうねりを生み、 Fenneszの諸作に非常に近い印象。

2012-02-01

Ventura / We Recruit (2010)

Ventura / We Recruit (2010)

スイスの3人組の 2nd。ラウド・ロック一歩手前のヘヴィネスと繊細さが同居した、起伏のあるダイナミックなサウンド。アンサンブル重視でボーカルはごく控えめ。シンプルだけどギター、ベース、ドラムの一音一音が力強い。欲を言えば、もうちょっとワイルドでもいいかも。