2012-04-30

Vatican Shadow / Kneel Before Religious Icons (2011)

Vatican Shadow / Kneel Before Religious Icons (2011)

錆が浮いた金属の軋みの様な、ミニマルなビートを前面に打ち出したゴシック・インダストリアル。マシーナリーでなかなか良いんだけど、キリスト教的な大仰さがちょっと鼻につく。

2012-04-29

Phil Cohran and Legacy / African Skies (2011)

Phil Cohran and Legacy / African Skies (2011)

元Sun RaでAACMの創立メンバーでもあるPhil Cohran(trumpet)の1993年のライブ録音。ウッドベースとパーカッションが緩やかに絡み合い、電子カリンバやハープの音色が白昼夢のように美しい、幻視的アフロ・スピリチュアル・ジャズ。

2012-04-26

Mo Kolours / EP1: Drum Talking (2011)

Mo Kolours / EP1: Drum Talking (2011)

モーリシャス出身のビート・メイカーのデビュー作。アフロ・サイケデリック感が漂う、土着的で平和なビート・ミュージック。スモーキー&ロウ&ダビー。

2012-04-23

Grouper / A I A : Dream Loss : Alien Observer (2012)

Grouper / A I A : Dream Loss : Alien Observer (2012)

Liz Harrisのドローン・フォークのソロプロジェクト2部作をまとめた2CD。敢えてダイナミック・レンジを狭くし、オフ気味に録った音響とヴォイスが独特の感触を生み、シンプルなメロディーはどこか懐かしい。
Dream Lossに入っている、鈍器のようなノイズ・ドローン曲も結構いける。

2012-04-22

Princess Flower & Moon Rays / Dreaming The Magic Of Your Maya (2012)

Princess Flower & Moon Rays / Dreaming The Magic Of Your Maya (2012)

1968年に制作されたアシッド・フリークアウト・フォークの再発。アコギと語りに近いボーカル、フルート、プリミティヴなパーカッションというシンプルな構成。一見抑制された演奏で聴きやすいが、やはりイっちゃってる。Daevid Allenがギターで参加。

2012-04-20

Rocket Miner / Songs For An October Sky (2012)

Rocket Miner / Songs For An October Sky (2012)

シカゴのインスト・ポストロックバンド。ドラマチックと言うよりはダイナミックな潔さのある、静と動をうまく使い分けたサウンド。叙情性に流れないストイックさが好印象。

2012-04-17

The World Ends : Afro Rock & Psychedelia In 1970s Nigeria

The World Ends : Afro Rock & Psychedelia In 1970s Nigeria

タイトル通りのアフロ・サイケデリック・ロック in 70s をコンパイルしたCD2枚組。黒いアフロ・ファンクなビートに、一見ミスマッチなファズ・ギターが切り込んで来る様がなんとも言えず快感。ノーマルなガレージ・サイケに近い曲もあるが、それでもやはりどこかアフロな空気が漂い、多幸感を煽る。

2012-04-15

Bardo Pond / Lapsed (1997)

Bardo Pond / Lapsed (1997)

US・サイケデリック・ドローン・バンドの3枚目。作品は多いが、一貫して重心の低いドラム / ベースの上を轟音ギターが覆い尽くし、塗りつぶす。初期の本作では若干シューゲイズな風味もあるが、既にそのスタイルは完成されている。

2012-04-12

Grails / Deep Politics (2011)

Grails / Deep Politics (2011)

オレゴン出身のポストロック・インストバンドの最新作。言われているほどダークでもオカルティックでもなく、カラフル&パワフル。バンド・サウンドにドローン、ストリングス、ジャズなどのスタイルが絡み合って独特の世界観を持つ。

2012-04-09

From the Mouth of the Sun / Woven Tide (2012)

From the Mouth of the Sun / Woven Tide (2012)

タイトル / ジャケットの表現の通り、穏やかな海だと思って油断していたら、いつのまにか黒い波に足を取られるような、不穏な響きのアンビエント。仄暗さの中に鈍色の輝きが光る秀作。マスタリングは Taylor Deupree。

2012-04-08

Imperial Tiger Orchestra / Addis Abeba (2010)

Imperial Tiger Orchestra / Addis Abeba (2010)

70年代のエチオピアン・ジャズを、現代のジャズ・ファンク / レアグルーヴの文脈で再構築するスイスのバンド。黒くて太いアフロ・ジャズ。バリバリ吹きまくるバリトン・サックスがかっこいい。

2012-04-06

Miles Davis / 2 Exciting Shows on the corner (2012)

Miles Davis / 2 Exciting Shows on the Corner (2012)

OTC期の1972年の音源は元々少なく、その中でもかなり良質な内容で、In Concert よりずっとエキサイティングな演奏を繰り広げる9/10 Ann Arbor と 9/14 Paul's Mall。しかし、2つとも放送音源なのに残念ながら音質はあまり良くなかった。そのせいで「更に高音質に!」と聞くとまた買ってしまうんだけど、これは間違いなく今までで一番音が良い。

2012-04-05

Tunturia / Invisible City (2011)

Tunturia / Invisible City (2011)

カナダのインスト・ポストロック・バンドの 2nd。ポストロックと言うよりは、時に力強く、時に繊細に自由に奏でられるバンド・スタイルのギター・アンビエント、という印象。プログレ的な重さも無く、爽やかに聴ける。

2012-04-02

Andrea Belfi / Wege (2012)

Andrea Belfi / Wege (2012)

Steve Reichの "Pendulum Music" にインスパイアされた、イタリアのパーカッショニストのソロ。アタック音は極力抑えられ、マイクで拾った音をモジュラー・シンセや空間系のエフェクターで変調・循環させたレイヤーに、時折ギターやヴォイスがオーバーラップされる。鉱物的な美しさの音響空間。