2013-03-31

Qluster / Lauschen (2013)

Roedeliusを中心に3人組となった今回も、アンビエント色の強い、現代的なエレクトロニック音響。Moebiusの不在が物足りない気もするけど、アブストラクトな面もあって、Cluster後期と較べてそんなに違和感は無い。若い人と組んでも、あ、これはRoedeliusの音、と分かる。

2013-03-26

William Basinski + Richard Chartier / Aurora Liminalis (2013)

コラボ2作目。Basinskiのソロのようなループ的な要素はあまりなく、オーロラが高空をたなびいている様な抑えたドローンが続く。終盤は、太陽風が地球磁場にぶつかって励起され、発光する様子を表現した様な音響に次第に表情を変えて行く様が美しい。

2013-03-24

Electric Electric / Discipline (2012)

エッジの立ったギターと生ドラムのパーカッシブなリズムが疾走するバンドサウンドに、抜き身のエレクトロニクスが切り込む。スタイルは80年代からあるタイプだけど、ポストロック的な展開を中心に、荒いインプロやアブストラクトなループを放り込んでくる辺りが新しい。
でもちょっと強度不足かな。

2013-03-23

Voigt & Voigt / Die Zauberhafte Welt der Anderen (2013)

普段は別個に活動しているケルンのハード・テクノ兄弟のプロジェクト。テクノ的な展開はあまりなくて、インダストリアル、アンビエント、ドローン、時に辺境的なループを使った多彩な切り口で、いかにもジャーマンなエレクトロニック・ミュージックを紡ぐ。
ほ〜、CVなわけね、という感じの"Akira Mantra (26:31)" が最高。

2013-03-21

Jonathan Kane / Jet Ear Party (2013)

Chathamなんかにも通じる、ゆったりとしたスワンプ〜ジャム系のインスト・ミニマル・ロック。乾いた音とギミック無しのストレートさが豪快で潔い。

2013-03-20

Ital Tek / Hyper Real (2013)

DubstepじゃなくてJukeなリズムにキレイめのメロディーとアルペジオ多用の上モノがよく合う、なんかすっきりした印象の新作。相変わらずリスニング用途としては極上の部類だけど、表題曲のリミックスが一番かっこ良かったりして。

2013-03-16

Mop Mop / Isle of Magic (2013)

Andrea Beniniを中心にしたヴードゥー・クラブジャズ・コンボ。Juju Orchestraみたいな暗黒さもあるけど、そこはやはりイタロ・クラブ・シーンの人なので、エキゾチック&ボトムの太いアフロ・ファンクな仕上がり。Lonnie Liston Smithっぽいモーダルな曲もまた良し。

2013-03-10

Maxmillion Dunbar / House of Woo (2013)

ラウンジ寄りのアンビエント・ハウス。パッド系の音が多くて小綺麗な仕上がりだけど、リズムはあまりキープしないし、ランダムにループが垂れ流されるアブストラクトな空間が随所に仕込まれていて、中々良いバランス。

2013-03-05

Hakobune / Watching the Prescribed Burn (2013)

かつての吉村弘をはじめとして、日本人アンビエント・アーティストの作品は繊細でレベルの高いものが多く、Hakobuneも然り。多作な人だけど、今回も安心の自然回帰系アンビエント・ドローン。