2013-01-26

Bare Wires / Idle Dreams (2012)

オークランドのサイケ・ポップ・トリオ。ペナペナのギターとキャッチーなメロディーで疾走する、ポップなガレージパンクって感じ。最初から最後まで突っ走るのかと思ったら、曲によってはT-Rexっぽいグラムな仕掛けもあって、なかなか芸が細かい。

2013-01-23

Cut Hands / Black Mamba (2012)

WhitehouseのWilliam Bennettのソロ・アルバム。シングルの"Afro Noise 1"の様なDubstep寄りのインダストリアルノイズ・アフロな曲に加えて、シャーマニックなドローンがますます暗黒大陸な雰囲気。

2013-01-16

Benjamin Brunn / A Sun Life (2012)

アシッド、シカゴ、エレクトロなどの断片をこれでもか、というくらい詰め込み、痒いところにも手の届く手の込んだプロダクションでアンビエントに仕上げた、モダン・エレクトロニック・アンサンブル。

2013-01-13

William Basinski / The Disintegration Loops (2012)

表題のドローン4部作を9枚組LPと5枚組CD(LPとCDは同内容)に収録、おまけにDVDとブックレットが付いたボックスセット。お馴染みのテープ・ループの減衰という表現方法で殆ど同じテーマが反復されるこのシリーズは、"Vivian & Ondine"や"Watermusic"とかと較べると幾分シンプルなだけに、全編6時間弱を続けて聴いているとさすがにお腹いっぱいになる。でもやっぱりテープ・ループ好きな人はマストでしょう。

2013-01-11

Goat / World Music (2012)

スウェーデンの辺境サイケ。Zeppelin のKashmirのアンサンブルとエキゾチシズムを押し進めた様なヘビーな曲が中心だけど、Felaっぽいアフロ・グルーヴやBarn Owlを思わせるシャーマニックな曲もあったりして、デビュー作なのに結構芸が細かい。Goatheadとか Let it Bleedって曲があるけど、Stonesは関係なし。


2013-01-08

Raglani / Real Colors Of The Physical World (2012)

これもEmeralds人脈。アナログ・シンセの面白さって、独特の音の太さ以上にその冗長性にあるんだな〜、というのを再確認させてくれるエレクトロニック・サイケ絵巻。Cosmic Jokers・・・とはちょっと違うか。オマケの7inchが特に良い。

2013-01-07

Steve Hauschildt / Sequitur (2012)

Emeraldsのメンバーの1年ぶりのソロ。本家のジャーマン・エレクトロニクス指向に加えてこの人のテクノポップ嗜好が強調された作品で、ヴォコーダーやビンテージ・シンセを多用し、アトミック・デザインを思わせるやたら明るい音。ディストピアが日常となった今、ユートピアこそ新しいってことか。Kraftwerkと言うよりTelex的。

2013-01-05

Woods / Bend Beyond (2012)

前作よりバンド色が強まり、ブルースやガレージサイケ風の曲もあって、結構バラエティに富んだ内容の1年ぶりの新作。でも基本は相変わらずフォーキー&ローファイな脱力系サイケで、漂白された様な乾いた明るさの裏に異形さがチラチラと垣間見える。

2013-01-04

Pelt / Effigy (2012)

今回も安心品質のラーガ・ドローン・サイケデリア。ウィスコンシン州にある実在の古墳がテーマらしい。いつものインド系弦楽器やヴァイオリンが織りなす恍惚感に満ちたドローンの他に、ベルやゴングを使った内省的な曲もあって、新たな一面も見える。インド色は薄め。

2013-01-02

Camera / Radiate! (2012)

ベルリン在住のNEU! フォロワー・トリオのデビュー作。Moebius や Michael Rotherと実際に交流があるらしい。
フォロワーと言うより、コピーと言っていいくらいNEU!そのまんま。でもギターやドラムの音は現代風に重く、全体的にきちっと作られているせいか、オリジナルのヘロヘロでいい加減なところが無くて、なんかマジメ過ぎて面白味に欠けるかな。

2012-12-30

Appalache / Sourire (2012)

フランス人のJulien Magotという人の、ギターがメインのフリースタイル・ソロプロジェクト。ドラムやベースも自分で弾いてるっぽい。耽美系シューゲイズかと思えばガレージサイケ、捻くれたチェンバーロックで始まってアンビエントから一転轟音炸裂、でもなんとなくブルース的な展開とか、オフ気味の録音を含めてクセがあるけど、かなり面白い。

En / Already Gone (2012)

無機質なジャケットのイメージとは違った、涅槃系アンビエント・ドローン。パッド系の音だけが延々と続くタイプではなくて、繊細にプロセッシングされた生音やアコースティックな音が揺らめく。

2012-12-26

Superstorms / ST (2012)

Trouble Books のメンバー、Mike Tolanによるソロユニットのデビュー作。本家の作風とは違って、ビリビリと空気を震わすハーシュノイズに塗れた、巨大な熱量を感じる爆音系ギター・ドローン。でもデカい音で聴くと表情豊かで、表面のノイズの向こう側に繊細な世界が広がり、Fenneszっぽいところもある。

2012-12-25

Vatican Shadow / Ornamented Walls (2012)

前作ではミニマル・テクノな要素もあったけど、今回はマシーナリーさが後退したゴシック・インダストリアル・ノイズ。やっぱりTG、SPK、WH、COIL辺りのラインがルーツなんだろうな。反キリスト、反シオニズム的なテーマからは、亡きMuslimgauzeの影響も垣間見える。

2012-12-24

Vladislav Delay / Kuopio (2012)

Basic Channel を経てMoritz Von Oswald Trioのメンバーでもある Sasu Ripatti の、Raster-Notonからのソロ・ユニット3作目。ミニマルダブの系譜を継承しつつ、緻密に構成された有機的なテクスチャー、それに絡みつく屈折したビートがクールで意外に攻撃的。
今年のベスト10とかやる気は無いけど、これはかなり上位に入るであろう1枚。

2012-12-22

Adrian Sherwood / Recovery Time (2012)

今年出た久々のソロ3作目「Survival & Resistance」のセルフ・リミックス。オリジナルはチルアウトなベース・ミュージックで、それまでとは違った路線でかなりの佳作。今作はビートの強化がされていて格好いいんだけど、敢えて言えば意外性が無い。そろそろ自分の作品のリミックスは他の人、特に若い世代に全面的に任せた方が良いんじゃないかなー。

2012-12-18

Luke Hess / Keep On (2012)

デトロイト系の粘りのあるボトムと、Echocordらしいダブ・テクノな空間処理がうまく絡み合った3年振りの新作。ゆったりしたノリで派手さは無いけど、聴けば聴くほどファンキー&ディープで良い仕事してる。

2012-12-17

Glitter Wizard / Solar Hits (2011)

Hawkwind的なジャムっぽさと、Black Sabbathみたいなリフ主体のヘビメタな要素が合体したような、でもノリが良くってスピード感に溢れるサイケ。いかにもなジャケットがこれまたB級感に溢れていて分かりやすい。


2012-12-12

Katabatic / Heavy Water (2012)

ポルトガルのポストロック・バンドの1st。音はテクニカルで結構ヘヴィだけどラウドな感じじゃなく、北欧の同系のバンドっぽい、メロディーで聴かせるクリアなタイプ。個人的にはもっと破綻があってもいいかな。

2012-12-10

Fluorescent Heights / Tourism (2012)

スウェーデンの新人による、水中を漂う様なローファイ・アンビエント。ハイエンドとローエンドを切り落とした音は確かにそんな雰囲気で、メランコリックなメロディーも相まって妙に懐かしい。ちょっとRoedeliusのSelbstportraitシリーズっぽいところも。
ウォーター・フィルターっていうコンセプトはInoyama-Landとか前からあるけど、これはローファイと言った方が相応しい気がする。