2013-04-01

Apparat / Krieg und Frieden (Music For Theatre) 2013

ドイツのエレクトロニック・ ユニット、Apparatの3作目は「戦争と平和」の舞台用サウンドトラックとして制作した楽曲を更に作り込んだもの。
今日的なエレクトロニクスとノイズ、ピアノ、ストリングス、時に声を織り交ぜ、題材から想像するよりは抑制的だけど、陰影のある絵画的な作品。

2013-03-31

Qluster / Lauschen (2013)

Roedeliusを中心に3人組となった今回も、アンビエント色の強い、現代的なエレクトロニック音響。Moebiusの不在が物足りない気もするけど、アブストラクトな面もあって、Cluster後期と較べてそんなに違和感は無い。若い人と組んでも、あ、これはRoedeliusの音、と分かる。

2013-03-26

William Basinski + Richard Chartier / Aurora Liminalis (2013)

コラボ2作目。Basinskiのソロのようなループ的な要素はあまりなく、オーロラが高空をたなびいている様な抑えたドローンが続く。終盤は、太陽風が地球磁場にぶつかって励起され、発光する様子を表現した様な音響に次第に表情を変えて行く様が美しい。

2013-03-24

Electric Electric / Discipline (2012)

エッジの立ったギターと生ドラムのパーカッシブなリズムが疾走するバンドサウンドに、抜き身のエレクトロニクスが切り込む。スタイルは80年代からあるタイプだけど、ポストロック的な展開を中心に、荒いインプロやアブストラクトなループを放り込んでくる辺りが新しい。
でもちょっと強度不足かな。

2013-03-23

Voigt & Voigt / Die Zauberhafte Welt der Anderen (2013)

普段は別個に活動しているケルンのハード・テクノ兄弟のプロジェクト。テクノ的な展開はあまりなくて、インダストリアル、アンビエント、ドローン、時に辺境的なループを使った多彩な切り口で、いかにもジャーマンなエレクトロニック・ミュージックを紡ぐ。
ほ〜、CVなわけね、という感じの"Akira Mantra (26:31)" が最高。

2013-03-21

Jonathan Kane / Jet Ear Party (2013)

Chathamなんかにも通じる、ゆったりとしたスワンプ〜ジャム系のインスト・ミニマル・ロック。乾いた音とギミック無しのストレートさが豪快で潔い。

2013-03-20

Ital Tek / Hyper Real (2013)

DubstepじゃなくてJukeなリズムにキレイめのメロディーとアルペジオ多用の上モノがよく合う、なんかすっきりした印象の新作。相変わらずリスニング用途としては極上の部類だけど、表題曲のリミックスが一番かっこ良かったりして。

2013-03-16

Mop Mop / Isle of Magic (2013)

Andrea Beniniを中心にしたヴードゥー・クラブジャズ・コンボ。Juju Orchestraみたいな暗黒さもあるけど、そこはやはりイタロ・クラブ・シーンの人なので、エキゾチック&ボトムの太いアフロ・ファンクな仕上がり。Lonnie Liston Smithっぽいモーダルな曲もまた良し。

2013-03-10

Maxmillion Dunbar / House of Woo (2013)

ラウンジ寄りのアンビエント・ハウス。パッド系の音が多くて小綺麗な仕上がりだけど、リズムはあまりキープしないし、ランダムにループが垂れ流されるアブストラクトな空間が随所に仕込まれていて、中々良いバランス。

2013-03-05

Hakobune / Watching the Prescribed Burn (2013)

かつての吉村弘をはじめとして、日本人アンビエント・アーティストの作品は繊細でレベルの高いものが多く、Hakobuneも然り。多作な人だけど、今回も安心の自然回帰系アンビエント・ドローン。

2013-02-27

Papir / Papir III (2013)

デンマークのインプロ・サイケデリック・トリオの3作目。前作と同じく、ゆったりと天翔る様な、でもボトムは結構太い、陽性のサイケ感が眩しいストロング・スタイル。特に、Hallogalloっぽいイントロから次第にバーストしていく5曲目が最高。

2013-02-26

Pixel / Mantle (2013)

一連のRaster-Notonの作品同様、パルス、グリッチ、ホワイトノイズ、共振音のみで構成された還元主義的テクノ音響。Byetone なんかよりもっと削ぎ落とした感じだけど、余計な音が無い分、ビートが際立つ。

2013-02-25

Endless Boogie / Long Island (2013)

NYのバンドの3作目。ちょっと聴くと、ジャケやバンド名からイメージするオールド・スタイルな想定内の音なんだけど、やたら長尺な曲を聴くうちに、これが結構侮れないことに気づく。リフ主体の分かりやすいブルース・サイケと、お約束な大仰さが殆ど無い、淡々としたミニマルな展開との相性が意外に良く、やたら渋い。

2013-02-24

Bitchin Bajas / Vibraquatic (2012)

Moon Duoとのスプリットも出している、Caveのメンバーのソロ・プロジェクト。Terry Riley の Shri Camelっぽい目眩くシンセ曼荼羅に、クラウトロックなコズミック感が加わった様なサイケデリック・アンビエント。サックスのループやテクノ・ラーガなどの意外性のある仕掛けも楽しい。

2013-02-23

Stephen O'Malley & Steve Noble / St. Francis Duo (2012)

ドラムス&パーカッションのSteve Nobleとのデュオ・ライブ。二人とも手数も多いが、多彩なテクニックと巧みな緩急で冗長さが無く、4つのパートとも緊張感に溢れる。基本インプロだけど、ジャズの要素も○○○的なところも無い、ロックのDNAがギュッと詰まったダイナミックな1枚。

2013-02-18

Cyclopean / ST (2013)



Jaki Liebezeit、Irmin Schmidt、Bernd FriedmannとJono Podmoreから成る新ユニット。方向性としてはBernd Friedmannの最近のソロやLiebezeit & Friedmannに近いけど、若干ストレートでリニアな音。Spoonからのリリースだし、メンバー的にもこれってCanのリユニオン?って感じだけど、そういう先入観で聴くとちょっと違うような気もする。

2013-02-17

Anthroprophh / ST (2013)

Paul Allen(The Heads のリードギター)のソロ。トライバルなパーカッションやドローン、ミニマルなリフに乗せて、轟音系・フィードバック系のギター、時にエレクトロニクスがのたうつ。高音圧で暴れまくるタイプじゃなく、ちょっと抑えたシャーマニックな雰囲気もあって、なんとなくAgtation Freeを思わせるところもある。

2013-02-13

Föllakzoid / II (2013)

チリのサンティアゴで活動する若手サイケバンドの2作目。デビューEPに続いて、Neu!とCanとMoon Duoがごちゃ混ぜになったハンマービート・サイケなのは相変わらずだけど、今作はもう少し幅が広がってスケールアップ。ギターが暴れまくるTago Magoって感じでかっこいい。

2013-02-12

Psychic Ills / One Track Mind (2013)

個人的にはなんか苦手だったPsychic Illsの最新作。前に聴いたMoon Duoとのスプリットの曲の様な、鬱々とした世界からガラッと変わってテキサス・サイケの流れをくむ、乾いたサイケデリアになっていてびっくり。ロックンロール度の高いこの路線の方が好みだなー。

2013-02-07

Monopoly Child Star Searchers / The Garnet Toucan (2012)

チープなシンセが大活躍するモンドなトライバル・ドローンというスタイルはそのままに、前作の"Bamboo For Two"と較べると、より怪しい密林風味を効かせた今作。やさぐれたマーティン・デニーの"Exotic Moog"って感じ。