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2013-05-18

Motion Sickness Of Time Travel / Nova Scotian Arms "Crystal Anniversary" (2011)

Rachel Evans (MSOTT)とGrant (NSA)のお馴染みアンビエント夫婦それぞれのユニットによるスプリット。
うねるオルガン・ドローンとエンジェリック・ヴォイスのMSOTT、まるでHeavenly Music CorporationなNSA、いずれも天上度メーター振り切れっぱなしの1枚。

2013-04-20

Mountains / Centralia (2013)

エレクトロニックな作風にシフトにした前作から、本来のナチュラル&アコースティックな響きに幾分回帰した印象。相変わらず暖かな陽光を思わせる、丁寧に織り上げられたアンビエント・ドローン。

2013-04-14

Boduf Songs / Burnt Up on Re-Entry (2013)

Mathew Sweet のプロジェクト Boduf Songsの5作目。囁き系ヴォイスのダークなサイケ・フォークを核にエレクトロニクスやフィールド・ノイズが蠢き、時に轟音系ギターが切り込むかと思えば、端整なビートが現れては消えていく。
なんとも捉え所が無いけど、メロディーも良いし、この手の中では一際完成度が高い。

2013-04-01

Apparat / Krieg und Frieden (Music For Theatre) 2013

ドイツのエレクトロニック・ ユニット、Apparatの3作目は「戦争と平和」の舞台用サウンドトラックとして制作した楽曲を更に作り込んだもの。
今日的なエレクトロニクスとノイズ、ピアノ、ストリングス、時に声を織り交ぜ、題材から想像するよりは抑制的だけど、陰影のある絵画的な作品。

2013-03-31

Qluster / Lauschen (2013)

Roedeliusを中心に3人組となった今回も、アンビエント色の強い、現代的なエレクトロニック音響。Moebiusの不在が物足りない気もするけど、アブストラクトな面もあって、Cluster後期と較べてそんなに違和感は無い。若い人と組んでも、あ、これはRoedeliusの音、と分かる。

2013-03-26

William Basinski + Richard Chartier / Aurora Liminalis (2013)

コラボ2作目。Basinskiのソロのようなループ的な要素はあまりなく、オーロラが高空をたなびいている様な抑えたドローンが続く。終盤は、太陽風が地球磁場にぶつかって励起され、発光する様子を表現した様な音響に次第に表情を変えて行く様が美しい。

2013-03-05

Hakobune / Watching the Prescribed Burn (2013)

かつての吉村弘をはじめとして、日本人アンビエント・アーティストの作品は繊細でレベルの高いものが多く、Hakobuneも然り。多作な人だけど、今回も安心の自然回帰系アンビエント・ドローン。

2013-02-24

Bitchin Bajas / Vibraquatic (2012)

Moon Duoとのスプリットも出している、Caveのメンバーのソロ・プロジェクト。Terry Riley の Shri Camelっぽい目眩くシンセ曼荼羅に、クラウトロックなコズミック感が加わった様なサイケデリック・アンビエント。サックスのループやテクノ・ラーガなどの意外性のある仕掛けも楽しい。

2013-01-16

Benjamin Brunn / A Sun Life (2012)

アシッド、シカゴ、エレクトロなどの断片をこれでもか、というくらい詰め込み、痒いところにも手の届く手の込んだプロダクションでアンビエントに仕上げた、モダン・エレクトロニック・アンサンブル。

2013-01-13

William Basinski / The Disintegration Loops (2012)

表題のドローン4部作を9枚組LPと5枚組CD(LPとCDは同内容)に収録、おまけにDVDとブックレットが付いたボックスセット。お馴染みのテープ・ループの減衰という表現方法で殆ど同じテーマが反復されるこのシリーズは、"Vivian & Ondine"や"Watermusic"とかと較べると幾分シンプルなだけに、全編6時間弱を続けて聴いているとさすがにお腹いっぱいになる。でもやっぱりテープ・ループ好きな人はマストでしょう。

2012-12-30

En / Already Gone (2012)

無機質なジャケットのイメージとは違った、涅槃系アンビエント・ドローン。パッド系の音だけが延々と続くタイプではなくて、繊細にプロセッシングされた生音やアコースティックな音が揺らめく。

2012-12-10

Fluorescent Heights / Tourism (2012)

スウェーデンの新人による、水中を漂う様なローファイ・アンビエント。ハイエンドとローエンドを切り落とした音は確かにそんな雰囲気で、メランコリックなメロディーも相まって妙に懐かしい。ちょっとRoedeliusのSelbstportraitシリーズっぽいところも。
ウォーター・フィルターっていうコンセプトはInoyama-Landとか前からあるけど、これはローファイと言った方が相応しい気がする。


2012-12-09

Taylor Deupree / Faint (2012)

ソロとしては2年ぶりの新作の、これは通常盤。限定盤と収録内容は同じだし、フォトカードとかは結局しまっておくだけだろうからこれで十分(と自分に言い聞かせる)。
傾向としては前作の Shoalsに似ていて、よりアンビエント・ドローン色が強く、ギターは気をつけて聴かないと聞こえないほど。既に円熟の味の自然回帰系アンビエント。

2012-11-12

Brian Eno / Lux (2012)

メジャーリリースではDrop以来の(?)アンビエント・アルバム。でもEnoと言えばやっぱりアンビエントだし、enowebのみの直販リリースが結構あったのでそれほど久しぶりという感じはしない。それにミュージックジェネレーターのScape、Bloom、Tropeでよく遊ばせてもらっていると、このアルバムの有り難味があまり感じられない、というのが正直なところ。特にScapeは出たばかりだし凄く面白い。

2012-11-10

Horseback / Impale Golden Horn (2007)

Jenks Millerによるソロデビュー作。この作品はギター・ドローンを中心にして時々ピアノやドラムが絡む、比較的穏やかなアンビエントだけど、現在はブラックメタル化してるらしい。確かにここでもノイジーなギターがそこかしこに顔を出すのでその萌芽はあるけど、あくまでケミカルなサイケデリック風味の天上系。

2012-11-06

David Darling & The Wulu Bunun / Mudanin Kata (2004)

ECMなどから作品を出しているチェリストが台湾の少数民族・ブヌン族を訪れて、彼らの伝統音楽である合唱に合わせて弾いたソロ作品。なんと言ってもブヌン族の合唱が素晴らしい。ピグミーのコーラスそっくりのスタイルがあるかと思えばチベット仏教の声明、ブルガリアン・ヴォイス的なハーモニーもある。決して出しゃばらないチェロも程良く、フィールド音も含めた、シンプルでありながら重層的なアンビエンス。

2012-11-01

Emeralds / Just To Feel Anything (2012)

2年振りの新作はますますジャーマン・エレクトロニクス化していて、Wolfgang Riechmann の Wunderbar に Manuel Göttsching と Michael Rotherがゲストでギターを弾いたらこんな感じなんじゃないかという世界。さすがにそれだけじゃなくて今日的なTechno/Minimalな展開もあるけど、Mark McGuire のソロ以上にリスペクト度高し。

2012-10-27

Blue Sky Black Death / Noir (2012)

前作のLate Night Cinemaに続く、インスト曲中心のアルバム。ダウンテンポなビートにギターやパッド、コーラスなどの空間系の上モノがたなびくラウンジ系アンビエント。シューゲイズっぽいところもあるけど、よゆーな感じでなかなかゴージャス。ノワールってイメージじゃないな。

2012-10-23

The Green Kingdom / Incidental Music (2012)

Michael Cottoneによる、Taylor Deupreeとか畠山地平なんかに通じる世界を描くユニットの、今年になって既に2作目の5番目のアルバム。残響を活かした五月雨系のアコギと木琴系の音、フィールド録音、控えめなエレクトロニクスが絶妙のバランスで配されたアンビエント・ドローン。水面に浮かび、ゆらゆらと漂い流される様な心地よさ。


2012-10-18

Kiyoko / Sea Of Trees (2012)

ほんのりグリッチな上モノとアコギ、バウンシーなベースによるアンビエント・エレクトロニカ。ジャケットのイメージそのままに、静謐でちょっと眩しい。