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2013-05-04

Keiji Haino, Jim O'Rourke. Oren Ambarchi / Now While It's Still Warm Let Us Pour in All the Mystery (2013)

Imikuzushi と同じメンツの2012年1月六本木のライブ。こちらは歌重視の構成で、ソロ・ヴォイス+ドローンもあり。さすがに昔の様なハイトーンは出てないけど、そこは年の功でカバー。
全開で走り続けるこの人も、頑なに引き籠もり続けるあの人も、団塊世代は頑固で逞しくて羨ましい。

2013-05-03

Alan Licht / Four Years Older (2013)

ニューヨークの強者アヴァン・ギタリストのソロでは4年振りの作品。1曲目はテーブル・ギターとコラージュによる短いパッセージを重ねていく、アグレッシブな曲。2曲目はエフェクトを変えながら弾きまくる、太いギター1本のストロング・スタイル。Loren Connorsとのコラボも良かったけど、このソロもなかなか。

2013-04-16

Black Pus / All My Relations (2013)

この高速で叩きまくり暴れまくるジャンクさはどこかで聴いたなー、と思ったら Lightning Boltのドラムの人のソロ・プロジェクトだった。基本的に本体と同じでエクストリームとしか言えない音だけど、それなりにバリエーションがあって聴かせる。Bill Laswellをぐちゃぐちゃにした感じのベースが良い。

2013-03-24

Electric Electric / Discipline (2012)

エッジの立ったギターと生ドラムのパーカッシブなリズムが疾走するバンドサウンドに、抜き身のエレクトロニクスが切り込む。スタイルは80年代からあるタイプだけど、ポストロック的な展開を中心に、荒いインプロやアブストラクトなループを放り込んでくる辺りが新しい。
でもちょっと強度不足かな。

2013-03-21

Jonathan Kane / Jet Ear Party (2013)

Chathamなんかにも通じる、ゆったりとしたスワンプ〜ジャム系のインスト・ミニマル・ロック。乾いた音とギミック無しのストレートさが豪快で潔い。

2013-02-25

Endless Boogie / Long Island (2013)

NYのバンドの3作目。ちょっと聴くと、ジャケやバンド名からイメージするオールド・スタイルな想定内の音なんだけど、やたら長尺な曲を聴くうちに、これが結構侮れないことに気づく。リフ主体の分かりやすいブルース・サイケと、お約束な大仰さが殆ど無い、淡々としたミニマルな展開との相性が意外に良く、やたら渋い。

2013-02-23

Stephen O'Malley & Steve Noble / St. Francis Duo (2012)

ドラムス&パーカッションのSteve Nobleとのデュオ・ライブ。二人とも手数も多いが、多彩なテクニックと巧みな緩急で冗長さが無く、4つのパートとも緊張感に溢れる。基本インプロだけど、ジャズの要素も○○○的なところも無い、ロックのDNAがギュッと詰まったダイナミックな1枚。

2013-02-17

Anthroprophh / ST (2013)

Paul Allen(The Heads のリードギター)のソロ。トライバルなパーカッションやドローン、ミニマルなリフに乗せて、轟音系・フィードバック系のギター、時にエレクトロニクスがのたうつ。高音圧で暴れまくるタイプじゃなく、ちょっと抑えたシャーマニックな雰囲気もあって、なんとなくAgtation Freeを思わせるところもある。

2013-01-11

Goat / World Music (2012)

スウェーデンの辺境サイケ。Zeppelin のKashmirのアンサンブルとエキゾチシズムを押し進めた様なヘビーな曲が中心だけど、Felaっぽいアフロ・グルーヴやBarn Owlを思わせるシャーマニックな曲もあったりして、デビュー作なのに結構芸が細かい。Goatheadとか Let it Bleedって曲があるけど、Stonesは関係なし。


2012-12-30

Appalache / Sourire (2012)

フランス人のJulien Magotという人の、ギターがメインのフリースタイル・ソロプロジェクト。ドラムやベースも自分で弾いてるっぽい。耽美系シューゲイズかと思えばガレージサイケ、捻くれたチェンバーロックで始まってアンビエントから一転轟音炸裂、でもなんとなくブルース的な展開とか、オフ気味の録音を含めてクセがあるけど、かなり面白い。

2012-12-05

Rangers / Pan Am Stories (2012)

一見ラフで妙に明るいけど、なんとなくシニカルな雰囲気も漂うローファイ・サイケポップ。パクス・アメリカーナな気分の不良WASPの傍若無人な観光旅行、的な。足はもちろん、かつてのUSフラッグキャリア、パンナムで。
まあそんな解釈はともかく、温くてガサツだけど完成度高し。

2012-11-25

Naomi Punk / The Feeling (2012)

独特のタイム感覚のリフと、デチューン気味のギター・トーンがなんか新しくてクセになる、ある意味ポップでミニマルなローファイ・パンク。アメリカの男女3人組のこれがデビュー作らしいけど、さて次作はどう出るか、楽しみなバンド。

2012-11-24

Jah Wobble & Keith Levene / Yin & Yang (2012)

P.I.L以来のコラボ。思ったよりは随分とリラックスした印象だけど、Keith Leveneのささくれたギターの感触はJah Wobbleのソロ他の諸作とは全く違ったテイストを生んでいてスリリング。ドラムも良い。
Keith Leveneって最近、目立った活動はしてないのはなんでだろう。昔のソロはかなり格好良かったのに。Metal Box in Dubもリリースして欲しいけど、無理だろーなー。



2012-11-11

Nadja / Dagdrøm (2012)

毎度轟音ヘヴィー・ドローンなNadjaのニューアルバムだけど、初のドラムが入ってなんだかロックっぽくて良い感じ。轟音ウォール・オブ・サウンドだけじゃないダイナミズムがあって、この路線でもっと聞きたくなる。

2012-11-05

Yakuza / Beyul (2012)

シカゴのエクスペリメンタル・メタルバンドの新作。基本的にリフ命のドゥームなんだけど、所謂メタルっぽい要素が希薄なタイプなので案外抵抗なく聴けるし、ジャズやエスノ、フリーな展開もあったりして結構面白い。しかし、アルバム・タイトルが秘教的な割にはバンド名がなんとも身も蓋もなくて、笑える。

2012-09-05

Nadja / Excision (2012)

Nadja / Excision (2012)

カナダの2人組轟音系ドローン・ユニットのスプリット音源を集めた2CD。ドュームっぽい音色がそこかしこに聴こえるけど、総じてSunn O)))なんかよりは円やかで聴きやすい。
爆音で高音圧を浴びるのも良し、静かに流して荒涼としたアンビエント・ドローンとして楽しむのも良し。

2012-08-26

Oren Ambarchi / Sagittarian Domain (2012)

Oren Ambarchi / Sagittarian Domain (2012)

Sunn O)))周辺や灰野敬二とのコラボでしか知らないけど、このソロはかなりストレートでシンプル。1曲33分、延々と続く抑制されたミニマルなビートが、徐々に盛り上がってバーストしていくカタルシス・・・。でもピークは若干抑えめで、プラトーも長くは続かないのがちょっと物足りないかな。最後は弦楽パートでチルアウト。

2012-08-22

Psychedelic Horseshit / Laced (2011)

Psychedelic Horseshit / Laced (2011)

shit-gazeと本人達が名乗っている割には案外クリーンでエレクトロな音だけど、その分壊れ具合がパワーアップして聞こえる。タガが外れた馬鹿笑いが似合う怪作なんだけど、ちゃんと計算されたところもあって、敢えてマッドなことやってます〜的な白々しさが無いのが良い。

2012-08-20

Amen Dunes / Through Donkey Jaw (2011)

Amen Dunes / Through Donkey Jaw (2011)

リバーブに塗れたサイケ・フォークかと思えば、ローファイなビートのザラついた曲、スーサイド的な混沌、フィルム・ノワールな空気感もあって飽きない。ラストのTomorrow Never Knowsはカバーじゃないけど、異形の本家取のようにも聞こえる。これでセンス一発のほぼワンテイクの録音だというから、かなりの才能と見た。声も良い。

2012-08-18

Spiritualized / Sweet Heart Sweet Light (2012)

Spiritualized / Sweet Heart Sweet Light (2012)

いつになく等身大のジェイソン・ピアース、といった感じでナチュラルな作風の曲が並ぶSpiritualized最新作。良い感じで枯れてきているんじゃないでしょうか。とか言っても、シングル・カットされた Hey Jane が一番好きだったりするのだが。